ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858-1899)は、北イタリアのアルコ生まれ。 当時のアルコは、オーストリア領に属し、イタリア国内では、彼は外国人とみなされました。
ミラノのアカデミア・ブレラで絵画を習得。 1883年、25歳のときに描いた「湖を渡るアヴェ・マリア」が、アムステルダム万国博覧会で金メダルを獲得。その後も国際的な賞をいくつか受賞しました。セガンティーニは、美しい草原の風景を求めて、国境に近い北イタリアへ、さらにスイス国内の山岳地帯へと、移住していきました。この「アルプスの真昼」は、スイスのサヴォニンで描かれました。雲ひとつない青空。前面から背景へ一面に広がる草原。突きぬけたような広い空間には、光があふれています。
(出典 大原美術館ホームページ)
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