ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌは、19世紀後半のフランスで壁画装飾家として活躍しました。
シャヴァンヌはリヨンの名家に生まれ。病気療養のためにおとずれたイタリアで、ルネサンス期のフレスコ画などを見て、感銘をうけ、画家の道をすすみました。
パリでサロン系の画家のアトリエで修行するいっぽう、ドラクロワのダイナミックな作風にもひかれています。
この「幻想」は、女流彫刻家クロード・ヴィニョンの邸宅のために描かれた4点の装飾画のひとつです。翼をひろげたペガサスは想像力の象徴です。 女性がその首に植物のつるをかけようとしています。白い彫像のような人物像を効果的に配置した構成によって、永遠の静けさがかもし出されています。
(出典 大原美術館ホームページ)
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