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岸田劉生・古屋君の肖像

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作者 岸田劉生
1891-1929
日本
作品名 古屋君の肖像
製作年 1916年
大きさ 45.5x 33.5 cm

 岸田劉生は、大正から昭和初期にかけて活躍した近代日本を代表する洋画家。様々な表現様式を会得しながら辿り着いた、無骨な写実的描写によって対象に宿る深い精神性を鋭く見抜き表現する独自の絵画様式を確立した。後期印象派(ポスト印象派)の画家たち、特にポール・セザンヌやフィンセント・ファン・ゴッホに絶大な影響を受けた。『古屋君の肖像(草持てる男の肖像)』は、帝大医科を出たばかりの古屋芳雄当人を描いたものである。
 劉生の肖像画は、至近距離で触るように見るものから、一定の距離をはさみ、
ある空間の広がりの中に位置するモデルに向き合うものへと変化していっている。