ポール・セザンヌは、印象派から大きな影響を受けた画家です。初期には、神話を題材とした暗い色調の作品が中心でした。しかし、パリでマネやモネたちと知り合い、また1872年から1873年にかけてピサロとともに制作してからは、しだいに明るい色彩で風景を描くようになりました。
この「風景」は、全体的に絵具が薄塗りで、画面の周囲は塗りのこされています。さまざまな色の面によって、家々の屋根、樹木が表現されています。色の面を目で追っていくと、画面奥へと視線がしだいに引きこまれていくようです。
(出典 大原美術館ホームページ)
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