19世紀末デンマークを代表する画家ハンマースホイは、妻イーダの後ろ姿を繰り返し描きました。二つの部屋をつなぐ扉はこちらに向かって開き、イーダが奏でるピアノの音が奥から流れてくるような効果を生んでいます。全体の構図はフェルメールの影響を受けていますが、画面は生活感に乏しく、17世紀オランダの親密な風俗画とは趣が異なります。 (出典 国立西洋美術館ホームページ)