ジヴェルニーに居を定めてからのモネのモティーフは次第にその庭園の内部に限られてゆくが、その一つである本作品は植物を描いた作品の中でもとりわけ装飾性の強いものである。障壁画を思わせる縦長の大画面は日本趣味を感じさせ、上昇する線がうねるように重なって空間を曖昧にしつつ華麗な効果を生み出している。 (出典 デジタルギャラリー)