マグダラのマリアは、娼婦であったがイエスに会って悔い改めたとされる、新約聖書に登場する女性である。絵画の中ではしばしばこのように悔悛の場面が描かれる。この作品はドーミエがある聖堂のために描く予定だった大作(結局描かれなかった)の習作で、そのためにかえってこの画家らしい明暗の対比や、筆遣いが明瞭に認められる。 (出典 デジタルギャラリー)