ジャン=バティスト=カミーユ・コローは、パリ生まれ。 父は布の卸売業者、母は有名な婦人帽子店をいとなむ裕福な家庭に育ちました。
コローは非常に自然を愛し、戸外でさかんにスケッチをおこないました。 1825年から約3年にわたるイタリア留学でも、野外写生に熱心に出かけています。
この「ラ・フェルテ=ミロンの風景」は、パリの北東部に位置する小村で描かれました。小さな作品ですが、田園風景の空間の広さをみごとにあらわした作品といえるでしょう。
画面左の積みわらと農婦から、右の牛と農夫へ。さらに木立から城館へと、絵の鑑賞者の視線が自然に奥にみちびかれるように工夫しています。
(出典 大原美術館ホームページ)
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