中沢弘光は東京生まれ、曽山幸彦(そやまゆきひこ)、堀江正章(まさあき)についたのち、1896年(明治29)東京美術学校西洋画科に入学、黒田清輝(せいき)に学び、白馬会(はくばかい)の結成に参加する。1900年同校を卒業、パリ万国博に出品。07年東京府勧業博覧会で1等賞、第1回文展出品の『夏』で三等賞を受賞。12年同志と光風会を結成した。叙情的な画風で知られる。