カミーユ・ピサロ(1830-1903)は、1866年にパリの北西に位置するポントワーズに移住しました。 その後、普仏戦争からのがれるためイギリスにわたった時期もありましたが、1884年までこの地に住みつづけました。 この「ポントワーズのロンデスト家の中庭」は、ピサロが借りていた家の家主である食料品屋の中庭で描かれました。 庭を取り囲む柵のむこうには、のどかな田園風景がひろがっています。ふだんのくらしの一情景を親しみ深く描いた作品です。 (出典 大原美術館ホームページ)