カミーユ・ピサロ(1830-1903)は、印象派グループに属する画家です。モネや印象派の他の画家たちよりも、10歳以上も年長でした。 温和な人柄がしたわれ、印象派のみならず、新印象派やセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなど、当時まだ世間に認められていなかった画家たちのよき理解者でもありました。
「りんご採り」は、ピサロの新印象派時代の作品です。空が見えないほどに大胆に斜めから俯瞰(ふかん)した画面に3人の女性の姿が配され、 構図に工夫をこらしたことがうかがえます。日なたと日陰の対比が、鮮やかな色彩で描き分けられた作品です。
(出典 大原美術館ホームページ)
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